葛原文化保存会が毎年、葛原邸で行っている三つの祭です。作年度は葛原勾当生誕210年記念事業が加わりました。
福山城築城400年記念事業(市民企画事業)でもある勾当生誕210年記念事業を2023年1月21日・22日に開催しました。福山地方の琴文化の礎を築いたと言われる葛原勾当の人柄をもよく表す代表作「狐の嫁入り」をモチーフに絞り切った内容で展開されました。
2023年1月21日(土)午前10時より葛原邸にて快晴のなか、多くの来賓をお迎えして厳かで思い出に残る開会式となりました。
当会会長の献茶・挨拶ののちご来賓の祝辞をいただき、次に菅波哲郎さんの葛原勾当のお話、続いて当会二弦琴教室と奥田雅樂之一さんの奉納演奏で終了となりました。
曲目はどちらも「狐の嫁入り」。
奥田雅樂之一さんは正派邦楽会の副家元をされております。
なお、勾当生誕200年記念に続いて今生誕210年記念に際してもお忙しい中、東京より八尋の勾当旧宅にお越しいただきました。
1月22日(日)午後2時より福山市神辺文化会館大ホールにて、多くの来場者を迎えて開会しました。
第1部は全て勾当作曲「狐の嫁入り」。
まずは福山文化連盟邦楽部の皆さんによる箏、三絃、尺八の演奏、続いて三絃 本手・替手の演奏。どちらの演奏も大迫力で圧倒してきました。
演奏会のクライマックスは特別出演 奥田雅樂之一さん(正派邦楽会副代表)による三絃独奏。三絃の弾き語りによる「狐の嫁入り」は心に沁みいるように響いてきました。
歌詞になぞらえた狐の嫁入り行列を再現するだけでは面白くないかなと、歴史小説家・藤井登美子さんの作・演出となる芝居をメインに据えました。
それでも少し物足りないと、葛原しげると宮城道雄でつくった童謡(童曲)「狐のお嫁さん」に独自の可愛い振りをつけた狐の踊りも加えました。
芝居は学芸会以来という全くの素人と独自の狐の踊りを懸命に覚えた地元の小学生や大人たちのガンバリで会場も沸いたようです。
葛原しげるの生誕は明治19年(1886年)6月25日です。その生誕日に近い日曜日に、生誕を祝い、葛原しげるの魅力を様々に捉え、広めるための催しを葛原邸などで行っています。
令和5年の生誕祭は、6月25日葛原邸にて対談形式の講演会「童謡 夕日のできるまで」(話し手:「童謡詩人葛原𦱳の生涯」著者 佐々木龍三郎さん)と演奏会「ニコピン童謡をオカリナで味わおう!」(出演:オカリナデユオ万葉歌人ほか)という内容で、知識を増やし演奏を楽しみました。
令和5年(2023年)6月の生誕祭
中秋の名月には葛原勾当にスポットを当て、葛原邸を活用して夕方から月見の会を開催しています。竹林広場のステージでは和洋の演奏を楽しんでもらっています。
その幽玄さに魅了されて多くの来場者があります。呈茶席や軽食も楽しんでいただけます。
今回(第16回) 令和5年(2023年)9月29日(金)の月見の会の様子です
12月7日の葛原しげるの命日に行われるニコピン忌に因んだ「くずはら祭」は、葛原しげるを讃えるイベントで子ども中心のお祭りです。
今回(2023年12月3日)も皆様のおかげで葛原邸内は一日中、子ども達の明るい賑やかな声で溢れていました。
令和5年(2023年)12月のくずはら祭
🔶2021年1月3日、当会は光栄にも山陽新聞社主催の「第79回山陽新聞奨励賞」に決定されました。ここにご報告いたしますと共に、日頃よりお支えいただいております、お見守りいただいております皆さまに心より感謝を申し上げます。
(山陽新聞 2021.1.3掲載の記事)
(山陽新聞2021.1.15掲載の記事と贈呈されたメダル・賞状)
🔶2020年11月3日 文化の日、当会は光栄にも中国新聞社主催の「第77回中国文化賞」を頂きました。ここにご報告いたしますと共に、日頃よりお支えいただいております、お見守りいただいております皆さまに心より感謝を申し 上げます。
(中国新聞掲載の記事)
(頂いた賞牌と表彰状)
※葛原邸には建物、庭、広場、竹林、駐車スペースとあります。
見学やイベントなどに、いつも皆さんに気持ちよく来ていただけるよう基本的には、毎月、第1土曜日と第3土曜日の午前9時から1時間程度
役員や教室の生徒さん、会員さん、地域の人たち、ボランティアの人たちなどで清掃活動をしています。
どなたでもご参加いただけます。お気軽においでください。
葛原文化保存会
広島県福山市神辺町大字八尋1220番地1
email: kuzuhara_culture@pure.ocn.ne.jp
Tel/Fax:084-965-6111
(電話は土日/10時~16時、水/10時~15時でお願いします。)